《東海春暁》── 橋本関雪がこの世を去る直前に描いたとされる最後の作。
白沙村荘に残されていた最晩年の「揮毫控」の記録から、その題名のみがわずかに知られていたものの写真が残っておらず、どのような画面であるかは判然としていませんでした。
しかし、2024年に実物の画像提供があり、その資料から「富士と桜」が描かれた作品であると、具体的なイメージが判明し、同時に1945年2月に朝日新聞で掲載された橋本関雪の訃報記事内に、画伯の日本画作品としてはそれが絶筆となった…という言及が行われていたことから、この《東海春暁》を絶筆作として位置付けながらそれを裏付ける資料調査や鑑定を行って参りました。
今回の春季特別展では、その絶筆とされる1945年に揮毫された《東海春暁》に加え、1944年版の《東海春暁》、そして2025年に初めてその存在が確認された新出の裏箔絹本屏風《松渓清韻》や、初出となる他の関雪作品や同時代の京都画壇の作家たちの作品、また通常は外に出てこない個人蔵の初公開となる関雪作品などを展示いたします。
【展示作品リスト】
MUSEUM Ⅰ(1F)
初公開作品
・《東海春暁》1945年 絹本着彩軸装 ・《東海春暁》1944年 絹本着彩軸装 ・《松渓清韻》 1918年 裏箔絹本6曲1双屏風
・《雨中翡翠》 1928年 絹本着彩軸装 ・《百日紅孔雀》 1920年 絹本着彩軸装 ・《東海神秀》 1924年 絹本着彩軸装
・《老松雪衣》 1938年 絹本着彩軸装 ・《田家独興》 1943年 絹本着彩額装
その他の作品
・《秋桜老猿》1938年 絹本着彩額装 ・《朧夜》1941年 絹本着彩軸装 ・《朧夜》1941年 絹本着彩軸装
・《松泉清聴》 江戸末期 関雪祖父・橋本文水 筆 絹本着彩軸装 ・《雪月花画賛》1936年 紙本着彩軸装
・《絶筆和歌二首》1945年 紙本墨書軸装 ・《緋桃白鵞》1926年 絹本着彩軸装 ・《暮韻》1934年 絹本着彩軸装
MUSEUM Ⅱ(2F)
初公開作品
・《富士図》1920年代 川村曼舟 筆(1880~1942) 絹本着彩6曲1双屏風
その他の作品
・《箱根連峰》1920年代 林 文塘 筆(1880~1942) 絹本着彩6曲1双屏風
・《香妃戎装(最終画稿)》1944年 紙本淡彩軸装 ・《迷彩(最終画稿)》1939年 紙本淡彩パネル装
・《緋桃白鳥(最終画稿)》1941年 紙本墨画パネル装 ・《残秋(最終画稿)》1939年 紙本墨画パネル装
【ギャラリートーク開催のお知らせ】
2026年3月15日(日)、29日(日)、4月12日(日)の15:00より「絶筆物語 〜作品詳細解説」を行います。
参加ご希望の方は受付にて入館手続きを済ませて、MUSEUM Ⅰにてお待ちください。
3/7〜4/12のSeason.1では、MUSEUM ⅠとⅡで展示を行います。
4/24〜5/24のSeason.2はMUSEUM Ⅰのみでの展示となり、MUSEUM Ⅱでは現代作家展が開催される予定です。
※会期中、3/10(火)のみ休館といたします。また、4/3(金)はMUSEUM Ⅱの公開が休止されます。
※Season.1と2の間の期間は、イベント開催のためMUSEUM ⅠとⅡへの入場が出来なくなる予定です。
| 開催期間 | Season.1 2026.03.07 SAT 〜 04.12 SUN Season.2 2026.04.24 FRI 〜 05.24 SUN |
|---|---|
| 時間 | 10:00〜17:00 最終入館受付 16:00 |
| お問い合せ | 白沙村荘 橋本関雪記念館 TEL 075-751-0446 E-mail info@hakusasonso.jp |