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白沙村荘 春季展2019

白沙村荘 橋本関雪記念館では、平成最後の春、花を中心とした橋本関雪の作品やコレクションの展示を致します。

関雪初期の名作「琵琶行(1910)」とその未完成画稿がこの春展示に登場致します。

また、哲学の道の関雪桜の開花中には、晩年に描かれました「秋桜老猿(1938)」も期間展示を行います。


会期 2019年3月30日(土)より5月12日(日)まで開催

※ 展示期間中一部展示入れ替えアリ ※4/19~16の期間中はMUSEUMⅡにて関雪作品以外の展示が行われます

入館料 一般 1300円 学生 500円 高校生以下 無料

 

 

【哲学の道 関雪桜の詩碑】

橋本関雪が、妻のヨネ夫人の7回忌に詠んだ七言絶句詩が白沙村荘の向かい側に建てられています。

この哲学の道の桜並木は、関雪夫人ヨネが夫の為に貯めたヘソクリを、彼が画家として大成したことを契機としてお世話になった京都の方々に楽しんでもらおうと寄贈・植樹したものでした。当時、日本の世情が暗かった事から「せめて花を見て笑顔になって欲しい」とのヨネ夫人の提案から南禅寺界隈より、銀閣寺周辺までの1.5km近くに合計360本の桜を寄贈し京都市の足した180本を合わせ540本の桜の苗木が植えられました。

昭和30年代には消滅の危機にあったこの桜も、地元の有志の方々の伐採反対により遺され今もなお満開の桜を目指して、数多くの方が春には訪れています。 

 

【関雪桜の詩碑】

 朶雲(1)壓水一渠(2)斜 春伴潺湲(3)巡我家(4) 幽人(5)悩殺残夜夢(6) 風々雨々不離花(7) 白沙村人

直訳

朶雲水を圧し 一渠斜によぎる 春は潺湲を伴い我が家を巡る 幽人は残夜の夢に悩殺され 風々雨々花が離れず

意訳

哲学の道の桜が満開を迎える頃になると、いつも妻と過ごした春の日々を想い出してしまう。桜の花びらは流れに乗り、白沙村荘へとやって来る。いついかなる時も、妻のことが頭から離れず、私は悲しみに暮れ静かに涙を流すのである。

(1)朶雲=垂れ下がる雲、満開の桜 (2)一渠=疎水、心の溝 (3)潺湲=水の流れ、溢れる涙 (4)我家=白沙村荘、胸のうち (5)幽人=関雪 (6)残夜の夢=思い出 (7)花=桜、よね夫人

 

※ 画像をクリックすると拡大してご覧になれます。

開催期間 2019.3.30 Sat - 5.12 Sun
時間 10:00 - 17:00 最終受付 16:30

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